レッドシダーとは

レッドシダー(米杉)とは

【樹種】ヒノキ科ネズコ属(クロベ属) 
【原産地】カナダ ブリティッシュ・コロンビア州(一部アラスカ南東部を含む)

レッドシダーとは、アラスカ南部~アメリカのカリフォルニア北部にかけての広大な地域に分布する木の種類です。
木目が日本の杉に似ていることから、日本では「米杉(ベイスギ)」とも呼ばれますが、実際は杉ではなく桧科の木です。
しかし、一方で比重は杉のように軽く、加工性に優れ、腐朽や虫害に強く、屋外においても優れた耐久性を発揮する木材です。

かつて北米の先住民たちはこの木を「生命の木」と呼び、信仰の対象であるトーテムポールを作ったり、家やカヌー、薬や衣服の材料として広く使用していました。

木材としての特徴

レッドシダーの芯材は赤みがかったピンクから赤褐色、茶色などの暖色で、辺材は白から淡い黄色といった薄い色をしています。
独特の甘い香りがあり、リラックス効果も期待できます。
比較的やわらかな木材で、材質もほぼ均一。加工性が高く、表面もなめらかに仕上がります。
そして加工後の寸法の狂いも少なく、割れも起きにくいため、扱いやすく人気の高い木材です。

当社が取り扱う節をほとんど含まないハイグレード(無地上小)の材は、天井材・壁材などの羽目板、軒天の材料として利用されます。
他の無垢材と同様に調湿作用を持っているため、内装材として使用した際には夏涼しく冬暖かく、過ごしやすい空間をつくり上げてくれます。

温もりを感じさせる美しい濃淡

レッドシダーは、赤褐色から黄色がかった柔らかな褐色まで、1本の木から様々な色合いの板を取ることができる、色の違いを楽しめる木材です。この色の多彩さを活かして壁や天井に用いることで、空間に躍動感が加わると当時に、自然木らしい温もりも感じさせてくれます。
この色のバラつきはレッドシダーの特徴であり、統一することはできません。
自然木ならではの表情をお楽しみください。

抜群の加工しやすさ

針葉樹特有の加工性の高さも、レッドシダーの特徴です。
材質がほぼ均一で、成形・仕上げ加工など、あらゆる工程・加工法で美しい仕上がりを実現します。
ビスや釘を打つ際にも割れづらく、非常に加工しやすく扱いやすい木材です。
木目が通直で狂いが出にくく、反りや曲がりが起きにくいという長所も持っています。

優れた耐久性

レッドシダーは高い耐久性と殺菌力・防虫力を持った木です。
強い抗菌及び抗細菌活性、抗酸化活性を持つ「ツヤプリシン」、防虫性能を持つ「thujic acid」という成分により、レッドシダーは針葉樹の中で最も高い耐久性を持っています。
内装材として永く使用できるのはもちろん、ウッドデッキなど風雨の当たる場所であっても、塗装などを施すことで15年以上の使用が叶うと言われています。

寸法と形状のご指定可

長さ・幅・厚み、溝の有無や幅など、掲載している寸法からの調整(幅を落とす・厚みを減らす等)が可能です。ラフ材(荒材)のご注文も承ります。製作の可否や金額、納期等のお問合せは、こちらのページの最下部をご覧ください。

工場内塗装にも対応

自社工場内で熟練の職人達が塗装を済ませた木質部材を、現場に納品させていただきます。
自然塗装、ウレタン塗装、その他の塗料など幅広く承ります。
現場での塗装は、砂や埃が入る可能性があるだけでなく、施工時の気候にも左右されてスケジュール通りの進行が難しくなることが少なくありません。
塗装済の製品を納品させていただくことで、現場の負担やスケジュールがズレる可能性も減り、現場の方には落ち着いて施工に集中していただけます。

お問合せ

【吉田製材株式会社】
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電話:0744-42-2124(平日9時~17時・販売課)